2010年6月27日日曜日

脱藩まで3日(釣りの準備)

そろそろ文脈研究所のカテゴリーを整備していこう。
釣文(ちょうぶん)というカテゴリーがある。これは釣りに関するコンテキストをぼちぼちと書いていきたいと思っていたのだ。

僕は30歳で釣りを始めた。讃岐育ちで瀬戸内海はすぐそばにあったのに釣りはしたことがなかった。最初の子供が男の子だと分かったときにその子とどうやって遊べばいいのか、と考えた。

父と息子の遊びといえば、定番はキャッチボールだ。ところが僕は小さい頃から極度の近視で野球は苦手だった。今でもまともにボールを投げることができない。ならば、釣りをすればいいのだ、とここでも僕の短絡志向が発揮された。

そして師匠を探した。すぐそばにいた。D社同期のFさんだ。
師匠は山釣りの人だった。渓流のアマゴと鮎に関してはプロだった。さっそく弟子入りした。不肖の弟子だった。なにしろ当時はアウトドアの経験値が絶対的に少なかった。

ご迷惑ばかりかけてすみませんでした。
おかげさまで父と息子の対話はうまくいきました、と言いたいところだが少しちがう。父は息子をほったらかしにして、この遊びに夢中になったのだ。

渓流に関しては体力の衰えとともに回数は極端に減った。天然のアマゴとイワナを狙うのはほとんど山登りと同じ世界なのだ。鮎釣りは一時、ゴルフに浮気をしたが、今も行きたくてしかたがない。

僕に鮎釣りのことを聞いてくる皆さんには、鮎釣りに手をだすのだけはやめた方がいいと伝えている。それほどこの釣りは面白い。どこが面白いかというと、「いのちでいのちで操ることだ」と答える。

鮎釣りの基本は友釣りだ。9メーターの竿でオトリ鮎を操縦して縄張りを持っている野鮎に近づける。野鮎は怒って喧嘩を売ってくる。オトリ鮎の尾の先についた針に掛かる。2尾の鮎が流れに乗って疾走する。ああ、たまらない。

鮎釣りのことを書いているときりがないので、ひとまずこのあたりにしておこう。

今年も鮎釣りは解禁になっている。でも僕はまだ一度も行っていない。脱藩するため、さまざまな始末に追われていることもあるが、左肩の故障が大きく影響している。

疾走する鮎を取り込むためには、左手で腰にさした玉網(たも)を構えて川面から引き抜いた2尾の鮎をキャッチする必要がある。とてもスリリングなアクションだ。引き抜きに失敗したら鮎釣りのローテーションは回らない。

僕の左肩は50肩だそうだ。2月から思うように肩が上がらない。現在リハビリ中だが治りは遅い。今シーズンの鮎釣りはまだスタートできない。

とりあえず渓流と鮎に関して、今まで書いたコンテンツの一部を、この後にエントリーしておきます。お楽しみはこれからだ。

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