2010年6月10日木曜日

脱藩まで20日(身体の準備)

脱藩が近づいてくると諸準備がある。
そのうち、もっとも重要なのは身体の準備だ。

会社を離れると総務も人事も経理もいない。
すべては自己責任だ。

それは望むところであるが、身体がしっかりしていないとこの先は何もできない。
まして、僕はアウトドアをメインで生きたいと思っている。身体が資本のフリーランスになるのだ。

58歳になるまで入院はしたことがない。盲腸もまだ持っている。おかげさまで病気で長期休暇をとったことはない。でもこれからは分からない。

会社の医務室にはもう縁がなくなるので、近所の主治医で血液検査をした。

体力勝負で会社をやめるまでの日々を乗りきろうと思う、と言うと主治医は苦笑いをした。

結果は自分の予想よりもましであった。このへんがD社人の世間離れしているところだ。

勝手に自分たちの基準値を持っている。たとえばγ-GPT。一般人は87が限界だがD社人は100までは許される、と僕は勝手に言い続けてきた。1年に一度、100を切ればいいのだなどとヘボゴルファーのような言い訳をしてきた。どんなにドクター・アラームがあっても自分だけは大丈夫だと思っていると、どこかで仕返しをされそうだ。

実際にD社人の平均寿命は短いと言われている。以前は平均寿命が63歳とまことしやかに伝わってきた。

事実、僕の先輩たちも残念ながら短命の方たちがいた。新入社員のときに配属された最初のボスは63歳で逝ってしまった。ある年には半年でふたり、直属の上司を亡くした。

異常にストレスが高い職場であるようだ。僕の場合は、ストレス対抗措置として、けっこう酒を飲んできた。脱藩したら酒の量は減るはずだ。

酒だけの問題ではない。基本的にはデスクワークしかしない職能なので意識的に身体を動かす必要がある。

最近の僕は森歩きばかりしている。家から15分歩くと野生の猿がいる森だ。新緑の森の気持ちよさは格別だ。36年間、この地に住んでいるのはこの恵まれた自然があるからだ。

どうやらウォーキングには身体が慣れてきた。まだまだ足は適応力がある。

ところが衰えが激しく、あきらめているのが目だ。
現在、めがねを5つ持っている。遠近用、中近用、読書用、そしてコンタクトレンズを入れたときの読書用とPC用である。

これは辛い。でもこれは慣れるしかない。ケースバイケースでめがねに頼るしかない。
しかたがない。それなりに年をとってきたのだから。
抵抗してもしかたがない。

失うものがあるから得るものもあるのだ。

もうひとつ辛いのが左の50肩だ。ゴルフからは離脱している。このままでいくと、鮎釣りも無理だ。

なぜ釣りに左肩を使うかと言うと話が長くなる。それはまた別の機会に書こう。

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