2010年5月20日木曜日

脱藩まで41日(ひたすら話す)

脱藩するとカミングアウトしてからは、ひたすら仲間たちと話し続けた。

で、やめて何するの。

という問いに対しては「悠々自適」と答えればいいのだ、と気づいたのはある夜の宴席だ。ロケをよくしていた時代の仲間たちと昔話をしつつ、脱藩後にやりたいことを説明すると「そういうのが、ほんとの意味の悠々自適やねん」と教えてくれた人がいた。

正直なところ、僕は「悠々自適」という言葉が嫌いだった。なんだか爺くさいし世捨て人のようなイメージを持っていた。ところが、「自分に適した生き方をすることが自適の意味でしょ」と言われて、すとんと納得した。

そうなのだ。会社に適した生き方をするのがサラリーマンで、自分に適した生き方をするのが脱藩者だ。
自分に適した生き方を悠々としていくのが「悠々自適」だ。

早期退職すると言うと、当然のように転職とか次の会社とかを問われる。皆さん、心配そうな顔をしてくれる。
そんなとき、僕は意地になって自分のミッションを説明した。でも、僕のやりたいことは、まだ僕の頭の中にだけあることなので、他人に理解されるわけはない。

僕には理屈っぽいところがある。長くつきあっている仲間たちにはお見通しだろう。
でも、理屈は忘れて、脱藩までの日々は、素直に淡々と「ははは、おかげさまで、悠々自適ですわ」と言えばいいのだ、と決めたら気分が楽になってきた。

僕のミッションに関しては、別のエントリーにしよう。
もちろん「田中文脈研究所」もミッションなのだが、こうしてブログにまとめて時間をかけて読んでいただくしか、理解してもらう方法論はないのだ。

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