2010年7月12日月曜日

文脈日記《自立》

《自立》の準備を進めている。僕のATOKは「じりつ」と入力すると《》がでてくる。この記号を僕は勝手に自立括弧と呼んでいる。1970年前後に吉本隆明さんが好んで使っていた記号だ。今でも自立括弧の中に自立という文字を入れると一本、筋がとおった感じがする。

《自立》のはなむけに、さとなおがメッセージをくれた。さなメモ「ある先輩の早期退職の日に」。このブログを公開するにあたって、ありがたくリンクさせていただく。ありがとう。本当にありがとう。

吉本隆明さんと1970年前後のコンテキストは別のエントリーで書いてみたい、とまたひとつ宿題を積みあげる。今は脱藩後の《自立生活》のことだった。自立するためには設備投資と環境設定がいる。今までD社から貸与されていたものをすべて自前で揃える必要がある。当たり前だが。

設備投資は繋がるための機材整備が主である。まずはレッツノートF9。このエントリーを書いているマシーンだ。ウインドウズ7/64bit、COREi5、メモリー4GB。今までD社で使っていたXPマシーンとは段違いに早い。このレッツノートはWIMAX内蔵だ。都会ではかなり早く繋がる。UQ Step、2段階定額プランで380円~4980円。

それからガラケー。ガラパゴス・ケイタイと揶揄されても、この列島では必要なシーンがまだある。D社で使っていた番号をそのまま使えることになった。ただし、あまりに古いので機種変更する。アウトドア志向が強いため、防水仕様にする。当然、パケホーダイダブルにして390円~4410円。

本命はiPhone4。プレゼントしていただいたものだ。こちらはパケットし放題フラット。4410円。

さらにドコモのモバイルWi-Fiルータだ。都会だけだと上記で充分なのだが、この先の僕は森や山や島にいることが多くなる。繋がるためにはドコモ3G回線が必要だ。定額データスタンダード割で1000円~4410円。

これだけの通信環境設定をすれば怖いものはない。どこでも繋がる。怖いのは通信料金だ。皮算用では、それぞれの回線をうまく使い分けて定額制の最低ラインでとどめる計算だ。でもそれぞれの最高料金までいってしまったとしたら……ぞっとする。ちなみに18210円です。

《自立》って経費が掛かるんです。もちろん自宅の無線LAN環境に居続けたらコストカットはできる。ただ、それでは《自立》とは言えぬ。妻がいやな顔をするのは目に見えている。

D社を退職して10日あまり、2日間の鮎釣り以外はほとんど自分の部屋にこもっている。リアルな環境設定のために必死で部屋のお片付けもしている。本や雑誌を「自炊」してスペースを確保するために大型カッターとドキュメントスキャナーも購入した。まだ梱包されたままだけど。

そろそろ環境設定にも飽きてきた。箱物企画は面白くないし不毛だ。立派な建造物があっても中身がないこの国の行政を見習うのはいやだ。コンテナにはコンテンツを詰めて文脈化せねば。

と言いつつもまだやり残していることがふたつある。

今朝からコグレマサトさんの「EVERNOTE」マニュアル本を読んでいる。この箱は相当使い勝手がよさそうだ。

それからiPadである。世界中の知恵と道具にアクセスするための入り口としては最強のような気がする。2010年のホール・アース・カタログなのかもしれない。妻へ僕からのプレゼントとして購入を検討しておる、と妻に言ってみたら「どうせあんたが使うんでしょ」と答えが返ってきた。

1 件のコメント:

  1. さとなおの日記に「文夫さん」と書いてあったので、当社の別の文夫さんが早期退職すると勘違いして私に問い合わせが入りました(笑)
    デジタル部署を早期に立ち上げたというプロフィールも似ているので、さもありなんという誤解ですが。。。

    さあ、そろそろ私の人生についての文脈も考えねばなりませんな。

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